2007年9月27日木曜日

行動に関する考察について

人間行動に関する研究は,まず,C. ダーウィンによる生物的人間の発見にはじまります。

そこで考えられた人間の自然環境への適応機能をあつかうW. ジェームズの機能心理学から,刺激‐反応体としての生理心理的な人間行動に対象を限定するJ. B. ワトソンの古典的行動主義の心理学が生まれました。

その後,行動研究は,C. L. ハル,E. C. トールマンなどによって精密化され,1940年代には新行動主義の名のもとに,行動理論が体系化されはじめ、その一方で,第2次世界大戦から戦後にかけて,アメリカでは〈政策科学〉という名称で,社会と人間に関する諸科学の方法と成果を総合して,政策の立案と実施に役だたせようという動きが出てきました。

1949年には,J. G. ミラーらのシカゴ大学の研究者は,経験的に検証しうるような行動の一般理論の確立をめざして,社会科学者と生物科学者による総合研究を考案した歴史があります。


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